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 自然に寄りそいながら、自然の営みのなかに日々暮らし、60余年の歳月がながれました。
 幾星霜を重ねたヒュッテの佇まいも、霧ヶ峰のほぼ中央に位置する「沢渡り」の風景といつしか同化しながら、今ではすっかり、この地に馴染んだ景色を創造するに到りました。
 霧ヶ峰の火山台地の一隅の、水ならの小さな森は木陰をつくり、また静かな環境を創り出し、それらはヒュッテの歴史のひとつ、ひとつに重なります。
 お蔭さまで日々訪ねくる皆さまに支えられながら、長い営みが続けられる仕合わせを思います。
 春夏秋冬、訪ねるたびに、皆さまならではの、また霧ヶ峰ならではの、心に残るよき山旅(物語)を広がる草原に積み重ねられますよう希望します。
 かつて 詩人尾崎喜八先生の名付けた「ヒュッテ ジャヴェル」は、霧ヶ峰を「歩き愉しむ」、「ハイカー」の皆さまの山小屋です。

  Hutte Javelle since 1952

になりました

近ごろのヒュッテ ジャヴェルです。

      ご案内 

冬の名残りの冷たい風も消え、ようやく霧ヶ峰の野に春が訪れました。

里の「そめいよしの」から、一ヶ月遅れの「おおやまざくら」が淡い朱色に「たちつぼすみれ」の濃紫が石垣に花開き、小鳥は早朝からさえずりと営巣に懸命に励んでいます。

「ひがら」「みそさざい」「きせきれい」など、小枝を右に左に行ったり来たり。「うぐいす」は谷渡り。

霧ヶ峰も遅ればせながら、緑の季節がはじまります。

五月の和かな日射しのもと乗鞍岳をはじめ、槍、穂高、御岳、南の仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳など、残雪が沢筋に白きを印し、春風とともに望岳の季節です。

どうぞ皆様「山紫水明」の霧ヶ峰の春をお愉しみいただければさいわいです。


 

 

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